「カードローン」とは、銀行などが発行するカードを利用して指定のATM(現金自動預け払い機)やCD(現金自動支払機)からお金を借りることができるものです。住宅ローンなどとは異なり使用目的を指定せずに無担保でお金を借りることができ、審査によって決められた借入限度額の範囲(10万円~数百万円)の中で好きな時に借りたり返済したりできるので使い勝手が良くとても便利です。
最近では以前からあった「消費者金融」「信販系クレジットカード」のほかに、「銀行系カードローン」が増えてきました。銀行系は年収による借入限度への上限(総量規制)が無いため、年収の1/3以上の融資を受けることができます。返済方法としては毎月の「毎月の分割払い」や「残高スライドリボルビング払い」が多いです。中には初めての方を対象に「一定期間は無利息」のカードローンもあるため、うまく活用すれば大きなメリットもあります。
カードローンでお金を借りるためには「審査に通過」する必要があるので、申込みを行う前に下記に記載の「審査に通るポイント」を参考にしていただければ幸いです。当サイトではほかにも「借り換え」や「おまとめローン」といったカードローンに関する役立つ情報をわかりやすく解説しています。
メリット | デメリット |
---|---|
スピード審査で今日中にお金を借りられる | 金利が高いものもある |
無担保・保証人無しでお金を借りられる | 返済期間が長くなりがち |
限度額の範囲で何度も利用できる | 気軽にお金を借りられてしまう |
カードローンの店舗や提携金融機関・コンビニのATMを使える (24時間利用できるものも) |
信用情報に履歴が残る |
使用目的の制限がない | 住宅ローンの審査などに影響する |
家族や会社にバレずに借りられる | 返済できないと社会的な信用が低くなる (ブラックリストへの追加など) |
カードローンは申込みがとても簡単で、大手銀行のカードローンや消費者金融であればスピード審査も実施しています。「どうしても今日中にお金が必要」という方でも申し込んだその日のうちにお金を借りることができます。また住宅ローンや事業向けの貸し出しの場合は不動産を担保にしたり保証人を確保する必要がありますが、カードローンは無担保・無保証人でお金を借りることができるので抵当権が付いたり他人に迷惑をかけることもありません。
また借入限度額の範囲であればいつでも好きな時にお金を借りることができ、銀行やコンビニなどのATMを使って24時間利用することができます。お金の使用用途も決められていないので、生活費や住宅ローンが払えなくなったり急な出費などにも柔軟に対応することができます。ネット完結の審査の場合は勤務先への在籍確認もありませんので、会社や家族にバレることなく利用することができます。
反対に、手軽に利用できるという面もあるため借金をしている感覚があまり無くなり、返済期間が長くなると利息も増えてしまうので気をつけなければいけません。また百万円以上の限度額があるカードローンをいくつも所有していると、実際にお金を借りていなくても信用機関を通して情報が残るため住宅ローンの審査などに影響する可能性があります。
カードローンの種類 | 銀行系 カードローン |
信販系 クレジットカード |
消費者金融 |
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お金を借りる までの早さ |
即日可能 | 発行まで時間がかかる | 即日可能 |
金利 | 低い | 高い | 高い |
総量規制 | 対象外 | 対象 | 対象 |
その他 | 限度額が大きい 専業主婦でも借りられる |
クレジットカードの ポイントがたまる |
無利息サービスあり |
主なカードローンの種類は「銀行系カードローン」「信販系クレジットカード」「消費者金融」の3つがあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるのでご自身に合った種類を選びましょう。銀行系カードローンは金利が低く、限度額も比較的大きいのが特徴です。また総量規制の対象外となっているため、年収の1/3以上のお金を借りることができるというメリットもあります。大手銀行系の場合は「スピード審査」「土日祝受付」も行っているので、すぐにお金を借りたいという方にもおすすめです。
信販系クレジットカードは、クレジットカードについているキャッシング枠を利用するというものです。カードごとに限度額が「10万円」「30万円」「50万円」のように決められており、申込時の希望額を記載すると信販会社の審査によって限度額が決まります。カードで買い物をするとポイントがつくなどのメリットもありますが、カードの発行に時間がかかるという面もあります。
「プロミス」「アコム」「レイク」などで有名な消費者金融は、駅前やロードサイドに店舗があり申込みのサービスが充実しています。即日キャッシングやネット完結の特徴があり、また中には初めての方を対象に1ヶ月金利が無利息になるサービスを提供しているところもあるので、少額を短期間で借り入れしたいという方におすすめのカードローンです。
カードローンを利用してお金を借りるためには、それぞれの会社が定めている審査基準に合格する必要があります。審査基準は会社によって異なりますが、通過するための主な共通のポイントは以下の通りです。
審査に通るための3つのコツ
ネットやスマホから申込みを行う際に「氏名」「生年月日」「電話番号」「住所」「職業」といった基本的な情報を記載する必要がありますが、申込み内容に不備があると審査に通りにくくなるので注意が必要です。特に「雇用形態」「勤続年数」「年収」や「持ち家・賃貸」の情報は返済能力を見極める判断材料となるので、「運転免許証」「パスポート」などの本人確認書類とあわせて「給与明細書」など所得を証明する書類も事前に準備しておきましょう。
また「希望借入額」が多すぎると「信用情報機関への照会」によって審査が通らなくなる可能性があります。信用情報機関は申込者に関する年収や借入状況、返済記録などの「信用情報」を集めて金融機関に提供しており、「他社での借入額」や「限度額の合計」を踏まえて審査の合否を決定します。そのため同時に複数のカードローンに申込むと審査に通りにくくなってしまうので、自分に合ったカードローンを1つ選んで必要な希望額で申込むことが大切なポイントです。
カードローン | 通過率 |
---|---|
アコム | 45% ~ 49% |
アイフル | 44% ~ 49% |
プロミス | 42% ~ 45% |
レイク | 30% ~ 38% |
また審査基準はカードローン会社によって異なるので、審査通過率を目安に選んでみるのも1つです。消費者金融のホームページでは毎月の通過率(成約率、承認率)が公表されているのでチェックしてみましょう。2015年から2016年の審査通過率は左のようになっており、「アコム」「アイフル」「プロミス」は比較的高い通過率となっています。一方、新生銀行カードローン「レイク」は「銀行系カードローン」なので審査基準が厳しくなっており、そのため通過率も低くなっています。
以上の点をまとめるとカードローンの審査を通過するポイントは、「必要な事項をしっかりと記載し」、「必要な希望額で申込み」、そして「審査通過率が高いところから1つ1つ申込んでいく」ことが大切です。また、利用目的として「ギャンブル」や「事業目的」はNGとなっているので注意しましょう。
カードローンの申込みにはいくつか方法がありますが、ネットやスマホから行うのが簡単で短時間で申込みができるのでおすすめです。まずは当サイトで紹介しているカードローン会社の画像をクリックし、公式HPへジャンプするとすぐに申込みができるように準備されています。
「申込条件(利用対象者)」「貸付条件」「金利・利息」「返済方法」「利用規約」などを確認した上で、「氏名」「住所」「年齢」「職業」「連絡先」などの申込みに必要な情報を記入していきます。
その後、運転免許証やパスポートなどの「本人確認書類」と給料明細書や源泉徴収票などの「収入証明書」を画面の案内にしたがって送信します。どちらもスマホで撮影したものを送信しても原則OKなので、スマホやパソコンからの申込みだとその場ですぐ審査まで進めます。
最短30分ほどで審査結果が連絡先に届きます。審査に通過すると「無人契約機」もしくは「郵送」でカードローン専用のキャッシュカードを受け取り、そのカードを使って銀行やコンビニのATMからお金を借りることができます。カードレスの場合は、指定した銀行口座に一定時間後に希望額が振り込まれることになります。
借入額 | 実質年率 | 返済回数(借入期間) | 利息金額 |
---|---|---|---|
10万円 | 15% | 1回(30日) | 1,232円 |
3回(90日) | 3,698円 | ||
12回(365日) | 15,000円 | ||
18% | 1回(30日) | 1,479円 | |
3回(90日) | 4,438円 | ||
12回(365日) | 18,000円 |
カードローンで借りたお金に対しては金利に基づく利息をつけて返済する必要があります。例えば10万円を借りた場合、15%の金利と18%の金利だと利息がどのようになるか上の表にまとめてあります。利息の計算は「実質年率×(借入期間/365)×借入額」で導き出すことができます。借入額が大きくなるほど、また借入期間が長くなるほど利息も増えるので、返済可能であればできるだけ早く返済されることをおすすめします。
またカードローンの多くは「リボルディング方式」で返済していくことになります。「元利定額リボルビング払い」では毎月の支払額が一定で、支払額のの利息の割合が徐々に減っていきます。「元金定額リボルビング払い」では1回目の返済額(利息分)が大きくなり、支払い回数を重ねていくほど返済額が減っていきます。毎月の支払額に関しては借入額に応じて変動する「残高スライド方式」が多く、「10万円なら5,000円」「20万円なら8,000円」のように決まります。
借りたお金をどのように返済するかは契約したカードローンによっても異なりますが、「コンビニ・銀行などの提携ATM」「ネット銀行で振込」「返済用口座へ振替」「窓口で返済」の4つが主な返済方法の種類となります。
最も多く利用されているのが「コンビニ・銀行などの提携ATM」で、コンビニの場合は24時間利用できるのでいつでも返済することができます。また銀行系カードローンではインターネットバンキングにログインすることによって返済することも可能です。また期日までに返済ができなかった場合は指定口座から自動的に振替されるサービスや、店頭窓口で直接返済する方法もあるので自分に合った返済方法を選ぶようにしましょう。
返済期日は毎月5日、15日、25日、月末のように指定でき、給料日の後など返済しやすい日を指定されることをおすすめします。また決まった金額を期日までに分割で返済することを「約定返済」といいます。契約時に登録したメールアドレスに、期日の数日前になったら返済の通知をしてくれるサービスもあるので延滞しないように気をつけましょう。また余裕があるときに約定返済以上の金額を返済できる「臨時返済(ある時払い)」ができるところもあり、利息を減らすことができるので上手に活用されることをおすすめします。
借りたお金を返済するにあたって、金利が安い他のカードローンへ借り換えするという方法もあります。実質年率といった金利が低くなることで支払い総額が減ったり、返済期間が短くなるというメリットがあるので上手に活用したいところです。他社への借り換え時にも審査がありますが、総量規制の対象外となっているので他でローンを組んでいたり新規で申し込めないという方でも審査に通る可能性があります。
項目 | A社 | B社 | C社 | D社 (おまとめ) |
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借入金額 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 300,000円 |
実質年率 | 15% | 18% | 18% | 12% |
利息 (借入期間1年間) |
15,000円 | 18,000円 | 18,000円 | 36,000円 |
また複数のカードローンを利用してお金を借りている場合は、1つにまとめて借り換える「おまとめローン」を活用されることをおすすめします。例えば金利15%のA社、金利18%のB社、C社からそれれぞれ10万円ずつ借りていた場合、金利12%のD社へ借り換えることによって、合計51,000円の利息が36,000円となります。返済先を1つにすることで月々の返済額を把握しやすくなり、また毎月の返済額を減らすことも可能です。ただし、返済期間が長くなると総利息が増えてしまったり、審査の際に保証人や担保が必要になることもあるので注意しておきましょう。